主に寄生虫感染症の治療に用いられる薬剤です。
1970年代に開発され、
特に獣医学分野で広く利用されてきました。
人間においては、オンコセルカ症（河川盲目症）、
リンパ系フィラリア症、疥癬（かいせん）、
寄生虫による腸内感染症などの治療に使用されます。
イベルメクチンの主な特徴は以下の通りです。
１．作用機序
イベルメクチンは寄生虫の神経系と筋肉系に作用し、
麻痺させて死滅させます。
２．広範な効果
様々な種類の寄生虫に対して効果があります。
３．人間への使用
特定の寄生虫による感染症の治療に用いられるほか、
疥癬などの皮膚感染症の治療にも使用されます。
4．獣医学での使用
牛、馬、羊、犬などの動物における
寄生虫感染症の治療に広く用いられています。
5．安全性
通常、推奨される用量で使用した場合、
安全性が高いとされていますが、
過剰摂取や誤用は重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
イベルメクチンは、特に途上国における寄生虫感染症のコントロールに大きく貢献しており、その発見と開発に関わった研究者はノーベル賞を受賞しています。
ただし、イベルメクチンはCOVID-19の治療薬としては推奨されておらず、そのような目的での使用は医療専門家の指導のもとで慎重に行う必要があります。
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